円成寺に運慶初期の作品「大日如来」を見に行ってきました

本格的な大日如来の仏像を見たいとふと思いたち「円成寺」を参拝することにしました。

阿弥陀如来の仏像を自室に飾っていたのですが、私の家の宗派は真言宗だったので、どうもしっくりこないものがありました。

大日如来を購入すると、本格的な寺院の大日如来を見たくなるものです。本格的な大日如来像は東寺などで見たことはあるのですが、室町時代の復刻像であり、見たのも結構昔なので、改めて見たくなったわけです。

大日如来は阿弥陀如来などと違って、古仏の名作が少ないような気がします。

そんな中で、近場で名作が見れる寺は無いかと探したところ、奈良の円成寺に運慶初期の作品とされる国宝の大日如来があることを知りました。

円成寺は東大寺の北東かなり山奥にあります。東大寺へ行く時に通る県道754をそのまま真っ直ぐ行くと国道369となり山の中をさらに進むと左手に案内が見えてきます。

9月19日に妻と一緒に車で行くことにしました。

駐車場は道路を挟んで右側にあります。20台停めれるとお寺のホームページではありましたが、満車でした。なので、少々草が生い茂った空きスペースに止めることにしました。

円成寺境内入り口付近にある「お食事処 里」がお客さんで賑わっており、駐車場のほとんどがそこの客でしょうか?

境内を進むと、浄土式庭園と池があります。池には鯉や亀が泳いでいます。

その畔に受付へ上がる石段があります。

受付へ行くと、女性スタッフが1人おり拝観料500円を2人分支払いました。「初めてですか?」と聞かれ、お寺の説明をして下さりました。

なんでも、江戸時代までは大きなお寺で、観光ではなく修行を行う寺であったが、明治時代になって寺領を没収され現在のような小さなお寺になった。

運慶作の大日如来は多宝塔に安置してあったが、雨風の日は拝観しにくく、相應殿に移されたらしい

御朱印もここでいただけるとのことで、ご朱印帳を預け、番号札を受けとった。

JAF割引も使えるらしく、二人分の会員カードを見せると二人分の合計100円返ってきた。

ここでトイレへ行くため、一旦受付から池の方へ戻り用を済ませて返ってきたが、受付で新規のお客さんと勘違いされました。ことわってから行くべきでした・・・

まずは多宝塔へ向かいます。

多宝塔の入り口はガラス張りがしてあり、中に模刻の大日如来が安置されています。新しい仏像なので金箔が輝いています。

ガラスに近接するとよく見えます。撮影不可とは書いていませんが、撮影すると、自分がガラスに写ってしまい掲載できません。

本堂へ向かいます。

本堂内は薄暗く、複数の感じの良い仏像があるのですが、いかんせん見えにくい。灯りもほとんどありません。

ここには本尊の阿弥陀如来中央に配置され、周囲を四天王像が囲んでいます。周囲の柱には来迎図が描かれています。結構薄くなっており、かろうじて絵が確認できるぐらいの柱もあります。

本堂の向かいには楼門があります。

本来はここが正門なのですが、現在は使用されていないようで、通れなくなっています。ちなみに表側は池側から見ることができます。

本堂の前を奥に進むと、右手に宇賀神神社があり、その反対側の山の中腹に春日堂・白山堂があります。1228年に春日大社から寄贈された全国で最も古い春日造社殿で国宝ですが、見逃しやすいと思われるので注意です。

道を受付の方に戻り、本日のメインである大日如来像がある「相應殿」へ向かいます。

寺院建築とは違う近代的な建物ですが、新しくとても綺麗です。座って休憩できるスペースも設けられており、ゆっくりくつろぐことができます。確かにここなら雨風関係なく拝観できます。

ここにある仏像は運慶最初の作品とされる国宝の大日如来像のみ。撮影は禁止なので、写真は撮れません。

部屋は仏像の全周から見れるようになっており、間にガラスケースなども無いので、じっくりと国宝に向かい合うことができる稀な場所です。

個人的には大日如来ならではの金属製の装飾品までしっかり確認でき、運慶が初めて取り入れた少し後方へ上体を傾かせているというのも横から見るとよくわかりました。

多宝塔にあった新しい大日如来もいいですが、やはり、金箔が適度に禿げた古い仏像の方が重厚さがあっていいですね。

受付に戻るとカウンターにご朱印帳が置いてあり、回収して円成寺を後にしました。境内の広さも程々で、身重の妻でも十分歩ける程度の広さです。

国宝目的ではありますが、いい運動になったようです。

●運慶の大日如来坐像

元多宝塔の本尊

運慶25歳頃の最初期作品。桧の寄木造で玉眼を使用している。

漆箔仕上げ。座高98.8cm。

台座蓮肉伝版裏に運慶の墨書銘がある。

11761年完成。運慶作であるが平安末期の当時流行った定朝様を残している作品

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