愛媛旅行で関西へ帰る際にしまなみ海道ルートで帰ることになったのですが、るるぶを読んでいると、途中通る島の一つに「大山祇神社」という神社が紹介されていました
大山祇神社は全国1万社余りの大山積神を祀る神社の総本社らしく、かなり重要な神社で、国宝・重要文化財の8割が保存展示されていると書かれていました。
島ということで、ただでさえ行く機会の少ない愛媛にあってさらに行く機会が少ないと思い訪問することにしました。
調べてみると、社伝では神武天皇の時代に小千命という人物が創建したとされています。神武天皇の時代は実在してたとすれば3000年前ぐらいになりますので、日本最古クラスの神社になりますね。
●駐車場
私はよくわからず、近くにある道の駅に停めましたが、入口の二の鳥居の前に神社の駐車場がありました。
●二の鳥居
神社の入り口にある石造りの大鳥居。一の鳥居は海沿いに建てられており、この場所からは離れた場所にあります。
●斎田
神事で使用される田んぼです。境内にあるのは結構珍しいのではないでしょうか?
●総門
●小千命お手植えの楠
大山祇神社を創建した小千命によって植えられたとされる楠です。樹齢2600年とされており、かなりの老木となっています。落雷や兵火でダメージを受けていますが、下の方の枝にはまだ葉をつけています。
境内の中央にあり柵に囲まれているので触ることなどはできませんが、近くで見ることはできます。
今回は時間が無く見れなかったり気づかなかったりでしたが、境内には他にも大きな楠の古木が何本かあるようです。
●神門
●拝殿
1427年の再建
他の多くの神社と同様に通常の参拝者はここまでしかいけず、本殿にはいけません。
ここで、参拝をすることになります。
●紫陽殿〜国宝館
大山祇神社には、国宝館、紫陽殿に加え海事博物館という三つの宝物館があり、区画が分けられ、入り口に受付があります。そこで共通券を購入することで区画内に入ることができます。
多数の国宝・重要文化財級の鎧、兜、刀剣類を展示しているのが紫陽殿と国宝館です。武具が多いのは、三島水軍からの奉納が多かったためだとか。
国宝館は結構年季がはいった建物ですが、紫陽殿は比較的新しそうです。入り口は紫陽殿にあり、国宝館とは2階の渡り廊下で繋がっています。
全体として平安時代や鎌倉時代のものが多い印象です。日本刀や鎧は発掘品以外では最古クラス。同じく国宝級の武具が多い奈良の春日大社にも平安時代の武具が多いので時代が似てますね
特に国宝・重要文化財の甲冑のほとんどはここにあるそうですで、中には日本最古の鎧である「沢瀉威鎧」もあります(平安時代初期)。
武具類だけでなく、斉明天皇奉納の禽獣葡萄鏡なども展示にあることから飛鳥時代から相当力を持った神社だったことがわかります。
●海事博物館
昭和天皇の海洋生物研究の為の御採集船葉山丸を記念して建造された博物館です。入口の巨大スクリューが印象的ですね。
葉山丸や瀬戸内海を中心とした様々な動植物の標本、鉱物などが展示されています。
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