興福寺・中金堂がついに再建されました

興福寺の中金堂は長い間、再建工事をしていましたが、ついに今年の10月に完成することになりました。

思えば、今まで、仮金堂が本堂の状態で、中金堂が再建に入ると、仮金堂は非公開になってしまったので、本堂が不在の状態・・・もしくは、東金堂が本堂の状態になっていたんですね。

ついに中金堂が完成し、名実ともに本堂が復活したわけです。

これまで、何度か興福寺に参拝して、工事中の中金堂を見るたびに完成したら絶対見に行きたいと思っていたんですが、公開開始した10月中に拝観する機会が得られました。

●現在は特別公開扱い

中金堂は新しい興福寺の本堂に当たる建物ですが、完成したばかりのためか、単独の拝観券があり、共通券(東金堂,国宝館がセット)とは別料金(大人一人500円)となっています。

拝観券は中金堂前の売り場で購入しました。購入でも少々並ぶんですね。

公開して間もないため、入場するのに行列ができていましたが、回転が速く、人数のわりにはスムーズに進見ました。

このまま、特別公開後は普段は非公開になってしまうのか、ゆくゆくは共通券に組み込まれるのかどちらなんでしょうかね。

・建物は創建当初の再現

中金堂は興福寺の創建当初の姿で再建されています。奈良時代に多く建てられた、天平様式の古代中国王朝のような外見で、薬師寺の金堂のような裳階が取付けれれています。

新しいことも加わってとても華やかですね。

創建当初の再現というのが結構重要で、再建された時代の形式で建てることが多いでのですが、その場合、再建ではなく全く新しい建物になっていることがあります。よく、有名寺院のお堂で安土桃山時代や江戸時代初期に再建されたものがありますが、それらはほとんど当時の形式で立てられており、創建当時の建物の再現ではありません。

細部まで創建時が再現されてるところも雰囲気が出ていいですね。

興福寺/中金堂

●内部はどうなってるの?

内部拝観できますが、入れるスペースは限られています。仏像群がある、須弥壇があり、その前の細いスペースで拝観するという感じです。

東金堂の拝観の仕方に似ています。

中央に本尊・釈迦如来坐像があり、その脇に薬王菩薩と薬上菩薩、その外に吉祥天と大黒天、四隅に四天王像が配置されています。

釈迦如来像以外は鎌倉再興期のもの、釈迦如来は江戸時代のものです。釈迦如来像は創建当初から本尊であり、現在の仏像は5代目。中金堂再建に合わせて修理されています。金箔がとても輝いていますね。

この釈迦如来像は入り口正面にあるので、中金堂の近くまでくれば外からでも見えていますね。

興福寺/釈迦如来坐像

●御朱印は?

興福寺はお堂ごとに御朱印がありかなり種類が多いのですが、中金堂にも御朱印があります。実は中金堂が工事中の時から御朱印はすでにありました。

中金堂拝観受付所近くの朱印所で頂くことができます。余談ですが、他の寺院と同様に御朱印を描いてくださる職員の方は何人かおられるのですが、私が当たった方は対応が雑であまり愛想の良くない感じでした。

興福寺/中金堂御朱印

●中金堂とは?

710年の平城京遷都の時に興福寺は奈良に移転してきましたが、中金堂はその最初のお堂として建てられ、当時の寺院でも最大級のお堂でありました。

当初から釈迦如来像を本尊としていて、これは藤原鎌足が打倒「蘇我入鹿」を祈願して作られたもののようです。

創建から6回の焼失と再建を繰り返し、1819年の再建では財政的問題で規模が小さな仮堂となりそれを金堂としてきましたが、2000年に解体され、2018年に創建当初の様式で再建されました。

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コメント

  1. omachi より:

    もう読まれましたか、
    歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

    読み通すには一頑張りが必要かも。
    読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
    ネット小説も面白いです。