浄瑠璃寺のみどころ 現存する唯一の九体阿弥陀如来像

前回、岩船寺を取り上げましたが、石仏の里「当尾の里」には有名な寺院がもう一つあります。それが、浄瑠璃寺というお寺です。

岩船寺からは片道2.5km。岩船寺〜浄瑠璃寺は木津川市の観光ガイドに推奨コースの一つとして掲載されています。

私は岩船寺から車で移動しましたが、車なら10分もかかりませんでした。やはり、門前に有料駐車場があり、500円支払います。こちらは岩船寺とは違い、有人の駐車場で、直接、管理人さんに支払います。

岩船寺よりも境内が広く、境内も開けた感じなので、山の中にあるお寺ですが、山寺という感じはありません。どちらかというと、京都の街にあってもおかしくないような都市的なお寺ですね。

知名度もこちらの方が上ですが、時代的には平安後期のお寺なので、時代が下ります。

●庭園

浄瑠璃寺/庭園

浄瑠璃寺の伽藍配置は、浄土式庭園を形成しており、池を中心として東に薬師如来を祀る三重塔、西に阿弥陀如来を祀る本堂となっており、東を此岸(現世)で西を阿弥陀如来のいる彼岸(あの世)を表現しているとされています。

この庭園は創建当初からではなく、恵信上人が1150年に現在の伽藍配置に整備された時に作られたものということです。

池に橋はなく、寺院内の拝観は池の周囲の道に沿って行います。

●本堂

浄瑠璃寺/本堂

1107年に九体阿弥陀如来像を安置するために作られたお堂です。国宝指定。

浄土式庭園の池を挟んで西側に位置しています。

常時内部拝観できるお堂は本堂のみで、入場時に拝観料が400円かかります。岩船寺と同じ値段設定で、500円以上が多い京都市のお寺に比べて良心的なお値段ですね。

御朱印もこの本堂の受付で頂くことができます。

●九体阿弥陀

浄瑠璃寺/九体阿弥陀如来

このお寺の最大の見所は本堂の中にある、九体の阿弥陀如来坐像でしょう。

阿弥陀如来像は普通は一つのお堂に本尊として1体だけ安置されるのですが、ここでは、9体並んで安置されています。このような形式で並ぶ阿弥陀如来像を九体阿弥陀如来といいます。

九体阿弥陀如来像は、浄土信仰が強くなった平安時代に盛んに作成されましたが、当時のもので現存するのはここと石仏ですが九州に残っているのみです。江戸期の新しいものは東京の浄土寺に残っています。

ちなみに一番早く、九体阿弥陀を祀ったのは今は存在しない藤原道長の法成寺とか。

中央の阿弥陀如来像のみ大きく作られていますが、それ以外は同じ大きさで姿も同じで印も同じになっています。

9体それぞれの正面に小窓がついており、もし開いていれば阿弥陀如来像が外から拝観できるのですが、閉めてありました。

●吉祥天立像

こちらも本堂内に安置されていますが、秘仏のため、普段は厨子が閉じられ、拝観することができません。特定の期間しか扉が開かれない秘仏なのですが、この日は公開日にあたり拝観することができました。

鎌倉時代のものですが、秘仏だけに彩色が綺麗に残っていますね。

●三重塔

浄瑠璃寺/三重塔

池を挟んで東側に配置されています。

色鮮やかな朱色で寺院内でも目立つ建物です。普段は内部公開されておらず、この日も扉が閉められており、内部は見れませんでしたが、毎月8日やお正月3が日などいくつか開扉日はあるようです。

内部には浄瑠璃寺創建当初の本尊とされる薬師如来像が安置されています。

塔そのものもなかなか由緒があり、1176年に平安京から移築してきたものです。

スポンサーリンク
スポンサー
スポンサー

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサー