京都伏見桃山に用事があっていったのですが、急遽キャンセルになり、すぐ帰ることもなかったので、乃木神社というところに行ってきました。
乃木神社は「京阪伏見桃山駅」「近鉄桃山御陵前」から東に20分ほどあるいた桃山御陵の傍にあります。
伏見桃山駅付近は商店街なんかで人や車が多く混雑した雰囲気ですが、ちょっと東へ行くと急に山林の風景になります。
乃木神社もそんな中にあります。
●乃木神社とは?
日露戦争時の日本軍を勝利に導いた英雄「乃木希典」を祀った神社です。同名の神社は東京や那須にもありますが、今回は京都の乃木神社のことについて書いています。
乃木希典自害後、当時の京阪電鉄・取締役「村野山人」によって明治天皇の御陵である桃山御陵の傍に1916年(大正5年)に建てられました。
通常の神社とは異なり、乃木夫妻を祭神としています。
●みどころは?
乃木神社についてさほど予備知識なく参拝することになったのですが、鳥居や本殿を備えているところは通常の神社と同様ですが、大きく違うのは、乃木希典の生家を再現したものがあることと、旅順の第三軍司令部を移築していること、宝物館があることです。
●長府乃木邸
乃木希典が幼少期に育った長洲(山口県)の家を再現したものです。見る限りかなり狭い家なんですが、ここに家族7人で住んでいたようです。
家の中には少年時代の希典と両親がみごとな塑像(粘土の像)で再現されています。この像を作ったのは希典の甥にあたる人物とのことです。
ちなみにそのから見るのみで中には入れません。
●第三軍司令部が置かれていた民家
日露戦争の時に中国の旅順で第三軍司令部が置かれていた建物です。終戦後は民家になっていましたが、村野山人が1軒まるごと買取し、乃木神社に移築しました。
外見は中国の民家そのものですね。内部も中国式の暖房であるオンドルがあったり、中国の民家そのものです。
基本的に内部は改築されているのですが、一部当時のままで指令室が残されており、コンクリートむき出しの壁に明かりがあまり入らない薄暗い部屋でまさに戦争中の指令室という雰囲気がただよっています。
神社にこのような場所があるのは面白いですね。日露戦争時の司令部が見れるだけでなく、中国式の民家というのもなかなか日本にいては見ることができる場所は少ないと思いますので結構穴場だと思いますよ。
●宝物館
乃木希典の遺品が展示されている場所です。建物自体も大正時代のものということで年季が入っており、大正の趣がある反面、老朽化が進んでおり、手すりなんかはグラグラだったりします。入場料大人100円でありますが、職員がいない無人の建物なので、用意されている箱に入れます。
電灯も自分でつけることになります。
この日は主に写真や衣服が展示されていました。結構展示品があり、結構な時間見入っていました。参拝客も少なく、係員もいないのでじっくりみれます。
ちなみに展示品は時々入れ替えてるみたいです。
●神門
神社さんはみどころのひとつに挙げられていました。神社入り口にある大きな門です。樹齢3千年の木から作られているらしいです。
●本殿
本殿はそれほど変わったところはありませんが、紅葉のシーズンということで、そばにある楓との絵がすばらしい。
●御朱印
授与所でいただけました。私は乃木神社の物をいただきましたが、同じ境内にある恵比寿神社のものもいただくことがでします。
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