興福寺の阿修羅像をお堂で見る

興福寺の阿修羅像は仏像の中でも有名で、普段は境内にある国宝館というところで展示されています。

国宝館は興福寺内の博物館であり、見やすいのですが、あくまで仏像というよりも展示物を見る感覚になるので普通にお寺で拝観するのとは感覚が違ってきます。

たまたま、奈良公園に紅葉を見に来て広告で見つけたのですが、興福寺の国宝館が修理中とのことでその間、阿修羅像は同じく境内の仮講堂というところに移されているとのことです。

この仮講堂に移された阿修羅像を特別公開しているということなんです。

阿修羅像をお堂でぜひ見てみたい。そういうことで、興福寺に足を運ぶことにしました。

●拝観券は?

拝観券は仮講堂近くの特設受付で購入しました。単独券(700円)と東金堂との共通券(900円)がありましたが、共通券を購入。

券には国宝館と書いてありましたが、国宝館は閉鎖中で入れるわけないので、流用しているんですね。

ちなみに普段の共通券は国宝館と東金堂となっています。

●仮講堂

今回、阿修羅像が特別拝観されるお堂です。この仮講堂は中金堂再建開始以降入れなくなっていましたので、入れるのは貴重な機会ですね。

仮講堂はもともと、仮金堂と呼ばれており、中金堂が再建開始されるまではここが興福寺の金堂でした。しかし、中金堂が再建された後はここが講堂になるということで「仮講堂」と名前が改められています。

興福寺には古い貴重な建物が多くありますが、仮講堂も名前の雰囲気とは違い薬師寺の前の金堂を移築したものなので、室町時代に作られてた由緒あるものなんです。

興福寺/仮講堂

●お堂の中の阿修羅像

仮講堂の中の須弥壇には阿弥陀如来像を中心に多くの仏様が囲っているのですが、この中に八部衆が4体ずつ左右に分かれて配置されており、向かって左側に阿修羅が配置されています。

阿修羅は八部衆のひとりなので、如来像の周囲を固める形で配置されるのが本来の姿なんですね。阿修羅は最前列に配置されており、拝観しやすさには考慮されている様子でした。

仮講堂の中の仏様は本尊の阿弥陀如来も含めて全て国宝館から移動していき仏像となっており、主に焼失した西金堂に配置されていた仏像で構成されています。

興福寺としては天平の仏教世界を表現していくのが今後の方針だそうなので今後楽しみですね

興福寺/阿修羅/仮講堂

●東金堂へ仏頭が里帰り

興福寺/東金堂2

今回の特別拝観で忘れてはいけないのが、仏頭です。

仏頭は飛鳥時代後期の白鳳期の銅製仏。頭部だけで98cmあり、巨大な東金堂の元本尊(薬師如来)です。頭部だけですが、国宝指定されています。

この仏頭も国宝館で展示されていたものなんですが、阿修羅像と同じく、国宝館修理の為、移動しています。

その場所というのが阿修羅と同じ仮講堂ではなく、東金堂なのです。どうも、仏頭がもともと発見されたのが東金堂だったというのがあるようです。

仏頭は先代の東金堂の本尊でしたが、焼失時に頭部だけ無事であり、長い間、現在の本尊(薬師如来)の台座に収納されていました。発見後、国宝館へ移動されましたが、今回、戻ってきた格好になっています。

頭部だけなのでお堂にあってもちょっと違和感があるのですが、本来の脇待である月光菩薩,日光菩薩と同じ空間に返ってきたとうのは意味があると思います。

ぜひ、ゆくゆくは修復して全身の姿で復活してほしい仏像ですね。

興福寺/仏頭/東金堂

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