●中千本
金峯山寺から先が中千本と呼ばれていますが、金峯山寺を抜けると、登坂が多くなってきます。ちなみに歩行者天国は下千本のみで中千本からはビュンビュン普通に車が来ます。狭い道だとそのたびに道路端によけなくてはいけなくなって結構気になります。
食堂やお店の数も下千本より少なくなってきた感じです。あるのはあるので、食事が必要な方はここまでに済ましておいたほうがいいでしょう。
★中千本バス操車場
実は吉野山はバスが行き来しており、ここはバスステーションになっています。中千本行きバスの終点駅であり、奥千本行きの始発のバス停となっています。
この場所は吉野山の交通拠点ということもあってか、旅館がひしめいています。この付近に中千本公園という花見スポットがあるようですが、まだ、中千本は3分咲いているかどうかといったところ、先を急ぎます。
ここから先が上千本となっています。
●上千本
上千本に入ると、上り坂はいっそうきつくなります。食堂は無く、茶屋が点在するのみとなります。
道も細い道が多くなりますが、舗装はされているので、スニーカーなどでも歩きにくいということはありません。
上千本は吉野山でも遅咲きのエリアであるためか、開花している桜の数は非常に少なくなっています。ほとんどつぼみばかりですね。
ただ、下千本を見下ろす形になっていくので、下界に桜が咲いている景観は楽しめます。
★茶屋にて
上千本の道のりは長く、奥千本までどれぐらいかとうのが気になってきました。そんな時に茶屋あったので、休憩がてら道のりを聞きました。
「奥千本まではまだ、1時間程度かかる、まだ桜咲いてないし、花見スポットで有名な花矢倉展望台までならあと20分なので、そこまで行ったらどうか」とのこと。
とりあえず、花矢倉展望台までいきそこから進むのか戻るのかか考えることにしました。
★花矢倉展望台
茶屋で教えられた展望台がここです。
吉野を紹介する写真で使われるのはここからの眺めが多いようで、吉野山を代表する展望台といえるでしょう。遠くに蔵王堂がぽつんとあり、そこを中心に桜が道のようになっている景観が楽しめました。
蔵王堂もあんなに大きいのにここから見ると小さく、歩いた距離をかみしめました。
座敷席もあるのですが、上がるのは有料であるようです。座敷に上がらずベンチで眺めを楽しみました。ここは座敷関係なく、食事持ち込みはダメなようです。私は持ち込んだジュースのみ飲んでました。
●奥千本
なかなか吉野へくることはないし、もうこれるかもわからないということで、予定通り奥千本へ進むことにしました。
この時は奥千本は最深部のみと思っていたのですが、後から調べて、花矢倉からすこしいったところから奥千本なんですね。
奥千本に入ると、勾配の急な坂道が増えてきます。上千本もなんですが、基本登りっぱなしになるので、体力に自信のない人はきついと思います。
茶屋のようなものはほとんどなく、自販機も少ないので、持参の水分などでしのぐという感じです。足も疲れてくるので、ところどころにベンチがあったりするので、適度に休みながら進みました。
景観は桜の木自体が少なくほとんど、杉の木です。完全に花見というよりはハイキングになってきました。
★吉野水分神社
奥千本エリアに入ってすぐにある神社です。
飛鳥時代の文武天皇の時からあるようで、結構由緒がある神社です。豊臣秀吉が参拝して秀頼を授かったという話もあり、子宝に恵まれるとう効果もあるかもしれませんね。
明治時代以前は金峯山寺構成寺社のひとつとして、修行の場となっていました。
現在の位置になったのは平安時代初期で、建物群は桃山時代に豊臣秀頼が再建したものとなっています。
奥千本には大きな寺社が少ないせいか、結構な参拝客がいました。神職もおり、御朱印もいただくことができます。
★高城山展望台
途中でみかけた展望台です。道沿いにはバス停もあります。体力温存のため、展望台には登りませんでしたが、ここからの眺めはあまりよくないそうです。
★修行門
この鳥居が大峰山に参るために通る四つの門のうちの2つめ「修行門」です。
この鳥居をくぐると急こう配な上り坂となりその先に金峰神社があります。奥千本は桜あまりなかったのですが、この周囲にはひさしぶりに桜の木が並んでいます。奥千本が咲くころはさぞ綺麗な光景でしょうね。
残念ながらこの日はまだ、つぼみ状態です。
★金峰神社
修行門先の勾配をあがったところにある神社です。小さい神社ですが世界遺産指定されています。
吉野山の総地主神となっており、鉱山の神「金山彦命」を祀っています。金峰山とはこの付近から大峰山までをいいますが、古代から地下には黄金が眠ってるという伝説があります。
建物は拝殿と、隠れ塔があるのみです。
■拝殿
拝殿の向こうに階段らしきものがありますが、先には何があるのでしょうか?
■義経隠れ塔
吉野を逃走中の源義経が追手から身を隠すために利用したとされている塔です。扉を締め切ると中は真っ暗であり、現在では暗闇に耐える修験道の修行に使用されているようです。
■御朱印
神職さんから御朱印もいただくことができます。
★金峰神社~西行庵
奥千本の最深部「西行庵」へ行くためには金峰神社の横を通っていくのですが、舗装道ではないため、雨が降るとぬかるみがあり、進みにくくなります。
私はスニーカーで来ていたのですが、ぬかるみで先へはすすめませんでした。
その付近で野ネズミらしきものを発見しました。必死に走っていく様子がまたかわいいものです。
●下り
下りは当然ですが、ほぼ下り坂のみになります。上りの時と比べて体力的には楽なはずなのですが、足先が痛くなったりすのでゆっくりした足取りで下山していきました。
足が相当痛くなり、すすめなくなったので、中千本の座敷がある食堂で休憩がてらご飯を食べたりして体力回復をおこないました。
★ロープウェイ
下千本から駐車場へもどるのに、しんどいのでロープウェイを使用。乗車券は自動販売機で購入なのですが、つり銭切れで購入できず、駅員さんを呼んできて対応してもらいました。ちなみに呼び出しボタンも押したのですが、誰も来ず・・・。
呼び出しの際、列を離れたため、戻ってきた時には順番をとばされていました。外人が多く、言っても言葉通じなさそうなので、しぶしぶ並びなおしです。
▲終わりに
吉野山の桜は他より遅咲きなので、少し早く行きすぎました。満開になった吉野山は非常に美しいと思うので、また、来年満開の時に訪れたいですね。
奥千本ですが、舗装されていない最深部まで行くとなると、しっかりした登山靴が必須ですね。上千本以降は登山客のような感じの人が多くなるし、それなりの装備が必要ということでしょう。
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