水沢観音と日本三大うどん「水沢うどん」

みなさんは水沢うどんというのをご存知でしょうか?

水沢うどんは群馬県伊香保水沢の名物で、よく知られている「讃岐うどん」,「稲庭うどん」と並び、日本三大うどんの一つとして数えられているそうです。

ちなみにこの三大うどんの最後のひと枠は固定ではなく、候補としては他に長崎県の「五島うどん」,富山県の「氷見うどん」,愛知県の「きしめん」が争っているようです。

さて、「水沢うどん」についてですが、水澤観音というお寺周辺に店舗が固まっており、うどん街を形成しています。

水沢うどんはもともと、400年前より水澤観音への参拝客をもてなすために上州産の小麦粉と水沢山から湧き出た名水で作られたのが始まりです。

このため、水澤観音を中心に水沢うどんの店舗街が広がっているのですね。

私も群馬の水沢へ行く機会があり、一番有名なのは「大澤屋」という店ということで、「水澤うどん」をいただきました。

●水沢うどん

大澤屋ではうどんと舞茸の天ぷらがセットになって物を選びました。水沢うどんは、ざるうどんがメインですが、冬場で寒いので暖かいうどんをいただくことにしました。

水沢うどん

うどんもこしがあっておいしいですが、舞茸の天ぷらもサクサクですばらしい味です。大澤屋では舞茸とのセットが多く、この舞茸は地元の農家が栽培した天ぷら専用舞茸とのことで特別であるようです。

店舗内はこんな感じ↓

大澤屋店内

清潔感がある明るい感じですね。

大澤屋ではお土産用も売られていて持って帰ることもできます。私も両親用に購入しました。

●水沢観音とは?

さて、ここからが本題です。水沢うどんを生み出すきっかけになった水澤観音とはどのようなお寺なのでしょうか?

水沢観世音は水沢寺の通称で、十一面千手観音菩薩を本尊とするお寺となります。坂東三十三か所観音霊場の十六番に設定されており、参拝客も多いお寺です。正月には初詣でごったがえすと地元の親戚は言っていました。

この本尊の千手観音ですが、寺伝では伊香保姫という女性の念持仏であったそうです。

伊香保姫は国司「高野辺家成」の三女でしたが、殺されそうになったところをこの千手観音菩薩に救われたという伝説があるようです。

伊香保姫は、400年代前半の履中天皇の時代の人物であり、その念持仏が本尊の千手観音であるなら、日本最古の仏像となってしまいます。

ちなみに、正式な仏教伝来前ですね。秘仏ということでその姿をうかがうことは残念ながらできません。

寺自体の開山は飛鳥時代(推古天皇の代)の恵灌僧正(えかんそうじょう)により前述の千手観音を本尊にしておこなわれました。

恵灌僧正といえば古代朝鮮の高句麗から来た渡来僧で、日本最初の本格寺院である元興寺(飛鳥寺)を開山した人物でもあります。

では伽藍はどうなっているんでしょうか?

★釈迦堂

水沢観音/釈迦堂

駐車場の隣にあるのがこの釈迦堂です。非常に新しい建物で、江戸時代の釈迦三尊像を本尊として平成13年に建てられました。

博物館みたいな近代建築になっており、中では様々な仏像が陳列されていました。平安時代や鎌倉時代の物も多くあり、なかなか古い仏像もある印象ですね。快慶のような名仏師のものもありました。

円空の阿弥陀如来像も展示されており、釈迦堂の目玉のひとつになっています。私もいろんなお寺をまわっていますが、円空の作品というのは初めて見ました。

全く他の仏像とは違う優しく可愛らしい造形でどちらかというと、木彫りの民芸品みたいな姿に見えました。

円空は江戸時代の仏師でノミの跡があえて残すような荒々しい独特の作風をしているので有名です。造形も他の仏像とは全く異なるため、ファンがいたりするようです。

釈迦堂はこの日は無料公開しており、自由に出入り可能でしたが、なかなかの内容だったと思います。これ普段は有料なんですかね?

気になるのは御朱印ですね。釈迦堂でも御朱印はもらえますが、釈迦如来のみで寺院の本尊のものはいただけません。本堂へ行かないともらえないそうです。

↓は木造のガンダムとザクです。釈迦堂内は撮影禁止なのですが、これだけは撮影可でした。

水沢観音/ガンダム

★本堂

水沢観音/本堂

水沢観音の本尊「十一面千手観音菩薩」を祀るお堂です。本尊は秘仏であるため、姿を見ることはできませんが、格子ごしにお前立の姿を見ることができます。

お前立は江戸時代のもののようですが、本物はこのような姿をしているのでしょうか?

堂内へは入れないのでで入口から拝むことになります。

★二重の塔

水沢観音/二重の塔

地蔵尊を祀ったお堂であり、内部に全国的に珍しい回転する地蔵尊が安置されています。

★楼門(仁王門)

水沢観音/楼門

水沢観音の正門です。大駐車場から来ると、見下ろすだけになり通ることは無いのですが、この楼門には他の寺院にはないみどころがあるのです。

それは・・・自由に登れることです。

門そのものは江戸時代の建立で古いものなのと、案内によると「上下の均衡がとれた最高の位置の名建築」らしいので、これぐらいのものが自由に登れるというのは珍しいと思います。

楼門入口って京都なんかだとたいていは、柵で囲まれて進入禁止になっていることが多いですね。

↓ここが登り口です。

水沢観音/仁王門入口

かなり急階段でかなり上り下りに注意が必要です。一応手すりはありますが、過信しないように。

↓楼上内部には釈迦三尊像が安置されています。

水沢観音/楼門:釈迦三尊

↓内部の様子です

水沢観音/楼門内部

↓2階エントランスから見た眺めです。

水沢観音/楼門からの眺め

エントランスは非常に狭くなってる上に、柵の背が低いのでふらついたら転落してしまうので注意!

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