大覚寺のみどころ 

大覚寺というお寺は江戸時代の建物を中心に美しい日本的な建物が多く残っており、時代劇の撮影に使用されることも多くある雰囲気ある場所です。

江戸時代の建物が多いので創建も江戸かといとそうではなく、平安時代までさかのぼるんですね。嵯峨天皇の離宮を皇女「正子」が寺院へ改めたのが始まりで、鎌倉時代に後嵯峨法王,亀山法王,後宇多法王が院政を行った場所として、宮殿の雰囲気も強くなっています。

南北朝時代には南朝はここを拠点とし、大覚寺統と呼ばれていました。歴史に深くかかわるお寺なんですね。

五大明王を本尊とする真言宗のお寺となっています。

そんな大覚寺に10月行ってまいりました。

●アクセスは?

場所は嵯峨野ということで、嵐山から近い場所なのですが一番近いJR嵐山駅からでも徒歩17分かかります。

嵐山からバスがあるのでそちらを利用してもよかったのですが、乗り換えが増えるとお金がかさむので、私は三条京阪から京都バスを利用しました。時間は1時間30分もかかりますが、いかんせん京都バスなので230円固定なのがいいですね。下車はバス停「大覚寺」です。

嵐山行のバスはたくさんありますが、大覚寺へ行くのは京都バス64系統しかありません。本数が少ないですが、安く済むのはいいですね。

●玄関門

大覚寺/

大覚寺の参拝者の正門です。大覚寺には豪華な勅使門という門があるのですが、その門は普通は通れないのでこの門を参拝者は必ず通っていくことになります。

●生け花(嵯峨御流)

大覚寺/嵯峨御流

大覚寺は、嵯峨御流という華道の家元になっています。

式台玄関の前庭に展示コーナーがあるのですが、そこでは生け花の作品が展示されていました。

●式台玄関(大玄関)

大覚寺/式台玄関

ここで、靴を脱ぎ玄関へ上がります。わりと門跡寺院に多いのですが、大覚寺も各建物が廊下で連結されていて、靴を脱いだまま各建物を巡ることができます。

玄関の入り口に受付があり、ここで拝観料を支払います。この日は霊宝館公開がある状態で拝観料は3種類ありました。

寺内拝観 大人500円

寺内拝観+霊宝館 大人800円

寺内拝観+祇王寺拝観

寺内拝観+霊宝館+祇王寺拝観

祇王寺は嵐山の渡月橋から続くメインストリートにあり、大覚寺からだと徒歩25分かかるのですが、塔頭なんですね。大覚寺自体も広大なので、祇王寺までまわるのは難しく、霊宝館とのセットチケットのみを購入しました。

この式台玄関受付では、御朱印も受け付けており、御朱印帳を預けて境内をまわりました。

式台玄関には豪華な神輿がおいてありました。

大覚寺/神輿

●大覚寺ショップ

大覚寺/ショップ

式台玄関から入ってすぐにある大覚寺の土産物屋です。通常の寺院の土産物屋とは違い、お菓子を開発しているらしく、大覚寺でしか買えないものも多数あり、中には皇室献上品などもあり人気があります。

刀剣乱舞で人気の膝丸関連グッズもこちらにあります。

隣には大覚寺カフェがありますが、私が行った日はお休みでした。

●宸殿

大覚寺/宸殿

江戸時代初期にに後水尾天皇の中宮である東福門院和子が使用していた寝殿造りの建物を移築したもの。ちなみに東福門院は徳川秀忠の娘でもあります。

縁側にしか入れませんが、そこから中の狩野山楽の襖絵を見ることができます。内部も撮影可能です。

縁側は広大で雰囲気がありますね。写真を撮るアングルに困るお堂で、ここを正面から撮れる場所が無いんです。石舞台は立ち入り禁止ですしね。

なので、横からのアングルになってしまいました。

★襖絵

狩野山楽/襖絵

江戸時代に狩野山楽が描いた金がふんだんに使われた豪華で美しい襖絵です。

狩野山楽は京狩野派の始祖であり、狩野永徳の画風を引き継いだ画家であり、宸殿にある襖絵は山楽の代表作となっています。※ここにあるのは複製

宸殿内には牡丹図や紅白梅図など複数の作品がありますが、一部だけ見ることができます。

●村雨の廊下

大覚寺/村雨の廊下

お堂の間をつないでいる廊下です。柱を雨,折れ曲がっている廊下を稲妻になぞらえ村雨の廊下と呼ばれています。

この廊下からは庭園がよく見えますが、一番の特徴は鴬張り廊下を採用しているということ。

特に御影堂~正寝殿間をゆっくりと歩いてみてください。綺麗なウグイスの声が聞こえると思います。ゆっくりとあるけばあるくほど音が鳴るので、鴬張り廊下とは忍び封じの廊下のことなんですね。

●正寝殿

大覚寺/正寝殿

桃山時代の再建。12の部屋を持つ書院造の建物。そのうち、御冠の部屋が後宇多法王が院政を行った場所であり、執務中は冠を傍らに置いたことからこの名前で呼ばれています。

南北朝の南北講和会議もこの場所で行われたそうです。

ここでも、狩野山楽の障壁画や襖絵を見ることができます。暗い室内と襖がいい雰囲気を出していますね。

立ち入りは部屋の入り口付近までで、中へは入れません。

★障壁画

狩野山楽/障壁画

★四季耕作図

狩野山楽/四季耕作図

こちらも狩野山楽の作品で、執政者が庶民の生活を身近に感じるために書かせたといわれています。

オリジナルはアメリカのミネアポリス美術館にありますが、もとは大覚寺にあり、正寝殿でみられるものは高精細複製品となっています。

●霊明殿

大覚寺/霊明殿

斎藤実第三十代内閣総理大臣が建立した日仏寺の本堂を太平洋戦争時に移築したもの。斎藤実は二二六事件で殺害された人物です。

柱や壁,床に至るまで鮮やかな朱色に塗られています。

●御影堂

大覚寺/御影堂

大正天皇即位の際に建てられた響宴殿を移築したもの。内部には嵯峨天皇や後宇多天皇など大覚寺の歴史に大きくかかわった人間の尊像が祀られています。

●安井堂

大覚寺/安井堂

京都東山にあった安井門跡蓮華光院の御影堂を移築したもの。

一見入れなさそうなのですが、天井に雲竜図が書かれており、見逃せないスポットになっています。

大覚寺/安井堂天井雲竜図

●五大堂

大覚寺/五大堂

大覚寺本尊の「五大明王が」祀られているお堂。もともとは嵯峨天皇の離宮時代にあった持仏堂に弘法大師の勧めで五大明王を祀り、弘法大師みずから祈祷を行ったのが始まりだといわれています。そのため、日本最初の五大明王祈祷御所を名乗っています。

現在、祀られている五大明王は古いものではなく、昭和に大仏師「松久朋琳」「松久宗琳」が昭和50年に完成した尊像が置かれています。元あった五大明王は、霊宝館で見ることができます。

中は、観光客というより本当にお参りに来たというような人が多く、堂内の雰囲気も宗教の場という感じでした。もちろん、写真撮影はNGです。

●観月台

大覚寺/観月台

五大堂の縁側は大沢池を望む方が広くなっており、観月台と呼ばれています。

ここから、大沢池を一望できるだけでなく、記念撮影用のパネルも置かれています。多くの観光客がここで記念撮影を行っていました。

大覚寺/撮影パネル

●勅使門

大覚寺/勅使門

本来は大覚寺の正門に当たるであろう四脚門。宸殿や御影堂,五大堂からよく見えます。

全体は装飾のない素木ですが、屋根は豪華な軒唐破風がとりつけられており、全体を華やかにしています。

勅使門は天皇の使いしか通ることができない門です。大覚寺のものは、残念ながら近づくこともできません。

●石舞台・白砂前庭

大覚寺/石舞台

各お堂の前に広がる白砂の庭。普段は立ち入り禁止の場所ですが、各堂からその様子を見ることができます。

貸し切りイベント時には使えたりするようです。石舞台はそのままステージの用途があるようですね。

●霊宝館

大覚寺/霊宝館

大覚寺の寺宝が展示されている建物です。寺内のみの拝観チケットで入った場合別料金が必要になります。

今回は「大覚寺のみほとけ展」が開催されており、江戸時代の五大明王や平安時代の五大明王,愛染明王などの展示があり、人気の銘刀「膝丸」も展示されていました。

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