正倉院展(第68回)に行ってきた

正倉院展/入場券

10月31日(月)に初めて正倉院展へ行ってきました。

歴史や文化財は大好きで、正倉院の宝物にも興味はあったのですが、ずっと行っておらず、今回が初めての来場となりました。

車で行ったのですが、さすがに会場である奈良国立博物館の近くには停めれず猿沢池の近くにあるタイムズ停めました。

正倉院展の会場に着くと、大変な行列です。まるで人気テーマパークのアトラクションのようです。30分待ちという案内が出ていました。

ちなみに、奈良国立博物館には普段は新館正面から入るのですが、今回は行列が正面と平行にできており、入る場所は変わらないのですが、入口までの経路が違っています。

正倉院展1

入場券ですが、正倉院はある期間を過ぎると前売り券を買えなくなり当日券購入のみになります。ここではほとんど並ばず購入することができました。やはり、前売り券で入る人が多いのでしょう。

正倉院展/入場券売り場

余談ですが、この入場券は成人一枚1100円で売られているのですが、100円以上安い990円で奈良三条通の金券ショップに売られていました。

あとから知ったのですが、嫁の親が無料で手に入れたチケットを持っていたことが判明。使う気がなかったそうで、惜しいことしていしまいました。

行列は長いですが、進むスピードが速く列の長さほど時間は感じませんでした。途中に正倉院に関する新聞とかがありそれを読みながら進めるので、時間がたつのも早いということがあるかもしれません。

正倉院展/1階

奈良国立博物館内(新館)に入ると1階受付でチケットを見せることになります。撮影は1階ではOKですが、2階からはNGです。正倉院展の展示コーナーは2階にあり、それは白鳳展の時と同じなんですね。

1階では音声ガイダンス機械の貸し出しもやっており結構な人がそれを借りていました。全体的には平日ということもありますが、若い人は少なく、高齢者が多い印象を受けます。

正倉院展は入場するまでよりも入場してからが大変かもしれません。

各展示ブースにはことごとく人だかりができており、しかもその人たちは順次スムーズには進んでいかず立ち止まってじっくり見ている人が多いので並んでもかなりゆっくりしか進んでいきません。

なので空いたスペースにスッと割り込むことになります。人が多いので素早く見て回りたいところですが、物を見ただけでよくわからないものも多いので説明を読み込むのでゆっくりになりがちなんです。

展示物の細部を見ようとしているのか望遠鏡のようなものを使って見ようとしている人、中には携帯カメラのズーム機能で見ていた人もいましたがさすがに注意されていました。

●展示物のみどころは?

今回の正倉院展は例年に比べ地味目の出品物だとよく聞きます。

実際行ってみて煌びやかなわかりやすい宝物は少ないです。そんな中でよく目玉として紹介されているのは、漆胡瓶,大幡残欠(だいばんざんけつ)ですね。

私が特に興味を持ったもので面白いと思ったものを紹介しますね。

★漆胡瓶(しっこへい)

漆胡瓶

ペルシア風の水差しです。聖武天皇愛用の品。

このタイプの水差しはササン朝ペルシャで多く作られ、その影響が中国にもおよび流行しました。

黒漆を表面に塗り、文様には銀板をしようしてます。文様は唐で流行ったものらしく、漆胡瓶は唐から渡ってきたものである可能性が高いようです。

今回の目玉とされているだけに展示品で一番華やかさがあるのがこの漆胡瓶です。このような古代の物なのに国際性を感じさせる品が見れることこそ、正倉院の醍醐味だと感じますね。

展示は全周から見れるようになっており、やはり一番人気で人だかりがぐるっと囲っていました。

★大幡残欠(だいばんざんけつ)

大幡残欠

聖武天皇1周忌にて法会を飾ったとされている染織幡。縦4m58cm,横90cmある巨大なものですが、途中から欠損しており、本来は東大寺大仏と同様の13m~15mだったといわれています。

展示品の中でもとりわけ巨大なもので、今回の目玉の一つとされていますが、それほど興味ある人は少ないジャンルのものであると思われます。

★和同開珎

今回の展示は金工品がたくさん出ているのが特徴らしいです。

和同開珎は日本で最初の流通貨幣で、教科書でもおなじみですよね。基本発掘品なので状態がわるいものが多いのですが、正倉院のもののような屋内で保管されてきたものは1000年以上たっても状態がよく珍しいものです。

実際に平城宮跡で発掘され展示されていたものは錆ている状態でした。

今回展示されていた和同開珎はすぐに使えそうなぐらい美しいもので驚きました。

★アンチモン塊

アンチモン塊

今回の正倉院展のサブテーマは金属であるようで、このような原材料も展示されています。

金属製品は鈴が多く展示されていましたが、私は鈴よりもこのような金属の原材料のようなものが多くの文化財の中に置かれていると目が行きおもしろく感じます。

奈良時代の銅合金として白銅がありましたが、白銅を作る際に使用する鈴が当時の日本では産出せず、このアンチモンで代用したものがあります。富本銭や一部の和同開珎で使用されているようです。

★刀子

刀子

私は刀が好きなので、出展品の紹介でこの刀子があった時には奈良時代の刀が見れるというのが少し興奮しました。

さすがに太刀のようなものは想像していませんでしたが、短刀サイズのものは期待していたのですが・・・これは実際に展示を見るとペーパーナイフサイズなんですね。

21cmしかない刃物で、武器ではなく木簡を削ったり、文房具として使用していたようです。文房具ですが、装身具としても使われていたみたいで拵えは銀細工の装飾がが使われたり本格的です。

現在ではペーパーナイフを腰から下げて歩くなんて滑稽ですが当時は流行だったんですね。

刀身はさすがに木を削るのに使うだけに切れ味は鋭そうです。

※写真は今回の正倉院展示物とは別の刀子です

●仏像館/青銅器館

正倉院展の期間ですが、旧館の仏像館や青銅器館もオープンしています。白鳳展で行ったときは仏像館は閉鎖されていたのですが、今回はやっていました。

法起寺の白鳳時代の金銅菩薩立像は法起寺へ行ったときにはここへ委託しているということで見れなかったものです。他にも飛鳥・白鳳時代の仏像も数多く出展されているのでその時代が好きな私としてはみどころ満載でした。

法起寺/菩薩立像

●おみやげ

これだけ全国レベルの展示会になると、おみやげもすごいです。

展示物をモチーフにしたハンカチなど布製品や絵葉書,御朱印張などいろいろありましたが、私は、正倉院展目録を購入しました。

第68回正倉院展目録

こういう特別な展示会へ来ると最近では目録を購入することにしているんです。館内ではそんなにじっくりとみることは難しいですが、目録があれば、あとから展示物をひとつひとつじっくり振り返れるのがいいですね。

ちなみに、レジは2か所あり、68回の目録が売れれているレジはガラガラでしたが、他のおみやげのレジは行列でした。 目録は去年までの物も売られており、そちらは行列の方のレジで買わないといけなさそうです。

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