四天王寺の本尊「救世観音」とは?

四天王寺は飛鳥時代に聖徳太子が初めて建てたお寺ですが、本尊ってご存知ですか?

四天王寺は過去何度も焼失を繰り返しているうえに、第二次世界大戦でも大きく焼失しているので主要伽藍は昭和の再建であるためか、法隆寺ほど建物や文化財は話題に上がりません。当然本尊についても知名度は相当低いでしょう。

四天王寺というぐらいなので、四天王だと思われますが、実は金堂で祀られる救世観音菩薩です。四天王像は救世観音の四方を固めていますが、本尊ではありません。

もっとも、創建当初は確かに四天王が本尊であったようです。平安時代に救世観音菩薩が本尊となったようです。863年に落雷で、960年には火災で主要伽藍を焼失しているのでその時に本尊変更が起こったのでしょう。

この救世観音像も造像は昭和の新しいものです。

四天王寺/救世観音

さて、この救世観音像には古い時代の写しがあるのをご存知です?

それが大原三千院にある円融蔵に収蔵している木造・救世観音像です。

鎌倉時代1246年の写しなのですが、広隆寺や中宮寺の菩薩像と同じような形式の半跏の姿勢をとっており、飛鳥時代の様式がとられています。

平安時代の焼失では救世観音像は無事だったのか飛鳥様式で再興されたということでしょう。

下の画像がその写しの三千院・救世観音像です。

三千院/救世観音

現在の救世観音像も半跏像ですが、写しの像とも姿が違います。おそらく戦前の像の再現なのでしょう。

救世観音じたい、有名なのは法隆寺・夢殿の救世観音立像ですが、他には有名なものはありませんね。救世観音という名称は平安時代に法華経信仰と聖徳太子伝説と合わさって広がったもので、観音としては正式な尊像ではないとされています。

なので、聖徳太子関連でしか登場しないんですね。

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