泉涌寺のみどころ② 大門~仏殿~舎利殿

前回の泉涌寺の記事「楊貴妃をかたどった観音像とは?」の公開から半月以上時間がたってしまいましたが、北野天満宮の記事を優先させたかったので後になりました。

泉涌寺は楊貴妃観音を目当てに行ったお寺ではありますが、なかなか由緒あるお寺で、天皇家の菩提寺ということもあり、楊貴妃観音意外にも見所が多くあります。そこで今回はそこのとこ書いていきたいとおもいます。

泉涌寺は平安時代に弘法大師が庵を構えたことから始まりましたが、開山とされているのは1226年に月輪大師「俊芿」が宋式の大伽藍を造営してからとされています。皇室の菩提寺ともなっており、皇室の訪問もあるお寺となっています。

●アクセス方法は?

東福寺駅が最寄り駅になるのですが、駅の近くにあるわけではないのでちょっとややこしいかもしれません。

まず改札を出てくると小道を右に進みます。すぐに高架と交差するのですが、下をくぐらずに高架に沿って左へ進みます。高架を上がっていくかたちになります。

そのまま大通りを進み泉涌寺道の交差点で泉涌寺道へ入っていきます。

●泉涌寺道

泉涌寺道

泉涌寺の参道になりますが、頂上付近にある泉涌寺までずっと上り坂です。この山を月輪山というらしいです。山といっても泉涌寺につくまでだいたい1km程度の感覚です。そこそこ長い道ですが舗装され車も問題なく通れる道であるので、歩くのに特に注意点はいりません。

途中には泉涌寺の頭塔(子院)がいくつかあります。中にはおすすめの寺院もあるので後日紹介しようとおもいます。

なお、参道といっても売店などは見当たりませんでしたので食事は登る前に食べたほうがいいと思います。

●駐車場

泉涌寺・駐車場

泉涌寺の大門正面にあり、無料です。泉涌寺は観光地としてはそれほどメジャーではありませんので行事でもない限りスムーズに停められるのではないかと思います。

●大門

泉涌寺・大門

泉涌寺の山門にあたる門。この大門は徳川家康によって京都御所が再建された時に、内裏の門を移築したものであるようです。

桃山時代の建築であり、霊獣の彫刻にみられるような豪華な雰囲気があります。重要文化財指定。

この大門をくぐった先に受付があり、拝観料を支払います。大人500円。

なお受付では御朱印はいただけません。

●楊貴妃観音堂

楊貴妃観音を祀るお堂。詳しくは過去記事「楊貴妃をかたどった観音像とは」を読んでくださいね。

●宝物館 心照殿

宝物館・心照殿

楊貴妃観音堂のすぐ近くにある建物で、泉涌寺の所有する様々な文化財を納めています。

年間を通して公開されており、企画ごとに展示物の入れ替え行われています。公開部分は展示室1と2に分かれており、通常の泉涌寺拝観チケットで入場可能です。

この日は第1展示室で「泉涌寺の仏像と仏画」の企画をやっていました。特に目を引いたのは「大日如来坐像」と「観音菩薩半跏像」です。いずれも厨子入りの小さな仏像ですが、皇族の念持仏として当時の一級のできばえがあります。

他にも皇族と関係の深いお寺ということで天皇関係の品も多くあり、天皇の使ったキセルやスズリなどもみられました。

平日のせいか、中は受付以外誰もおらず、入場者も私がいる間は1人しか来ませんでした。撮影不可ですが、受付から展示室まで距離があり簡単に撮影できそうです。

●泉涌水屋形

泉涌水屋形

泉涌寺の名前のもとになった「清泉」を覆う建物です。

泉涌寺はもともと平安時代には法輪寺という名前でしたが、それが仙遊寺という名前になり、開山である俊芿律師により宋にならった伽藍造営時に泉涌寺と名前をあらためました。

これはこの清泉が湧き出たことから名づけられ、以後現在まで湧き続けています。内部には入れませんが、扉の下には水路が中から伸びてきており確かに清泉があることをうかがわせます。

●浴室

泉涌寺・浴室

中は非公開ですが、浴室は僧侶が身を清める為に用いられたもので、床下の釜戸で湯を沸かし、蒸気を床上に入れる古式の蒸し風呂であるそうです。

●仏殿

泉涌寺・仏殿

大門を抜けると眼下に見えるのが仏殿です。

内部拝観可能であり、お堂に入ると泉涌寺本尊の三世仏が安置されています。また、天井には狩野探幽作の雲龍図が描かれているということですが、薄くなっておりよくわかりませんでした。

三世仏の後ろの壁には同じく狩野探幽作の仏画「白衣観音図」があります。これはどこから見ても観音と視線が合うように描かれているらしく、何度も位置を変えてみたのですが、わかりにくかったです。

また、日本最大の涅槃図である「大涅槃図」が木箱に入れて三世仏の前に置かれており、普段は見られませんが、毎年3月14日~16日にかけて公開されます。

泉涌寺の伽藍は応仁の乱で焼失しており、仏殿は1668年に徳川家綱により再建されたものです。唐様建築の代表作であり、釘や土,違垂木を使わない工法となっています。

重要文化財指定。

★三世三尊仏

三世三尊仏

仏殿本尊で運慶作であると伝えられています。左側から阿弥陀如来,釈迦如来,弥勒如如来と並んでおり、阿弥陀が現在,釈迦が過去,弥勒が未来を表しており、三世にわたって人類の平安と幸福を守護しているというものです。

これは南宋の寺に見られる様式でそれにならったものであるようです。近年修理が施され金色の輝きを取り戻しています。

●舎利殿

泉涌寺・舎利殿

仏殿の後方にあるお堂でインドから中国を経て日本と伝来したという仏牙舎利を納めるお堂です。仏牙とは釈迦の歯のことで説法をする口にあることから特に尊い舎利(遺骨)とされています。

内部は非公開で拝観できませんが、舎利は塔型の容器に納められ、両脇を月蓋長者像と韋駄天像でかためているようです。

建物自体は京都御所の内裏御殿を移築し改修を加えたものとなっています。

泉涌寺舎利殿は謡曲「舎利」の舞台であり、平成20年には能「舎利」が奉納され、秋篠宮殿下も鑑賞されました。

その時の動画は無いのですが、別の場所で行われた能「舎利」の動画を貼っておきます。

●あとがき

今回は泉涌寺の一般公開部分について書いてきました。一般公開部分は三世仏や楊貴妃観音など見所となる仏像があり、目的もはたせたので満足なんですが、泉涌寺には特別拝観部分があります。

特別拝観なのは、御座所という京都御所から移築された場所なのですが、皇室と関連がもろにある場所なので皇室の雰囲気を強く感じさせることまちがいありません。

御座所の様子は次回書いていきたいと思います。

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