四天王寺のみどころ① 中心伽藍(五重塔,金堂,講堂)

四天王寺は593年、聖徳太子が創建した日本最初の官制寺院です。

蘇我馬子と物部守屋で戦争を行いましたが、これに聖徳太子も蘇我側で参加しており、勝利を祈願して四天王像を彫りました。

結果、見事に蘇我側の勝利に終わったため、四天王像を祭る為に作ったのが四天王寺です。

そのため、聖徳太子建立7大寺のひとつとなっています。

大阪・天王寺区にあり、広大な敷地を有しています。

何度も災害にあって焼失しており、創建時の建物は残っていませんが、飛鳥時代の創建当時と同じ外見で場所も同じに再建されています。

境内は終日解放されており、無料ですが、中心伽藍,庭園,宝物館のみ有料となっています。

有料エリアの参拝時間は8時30分~16時30分。10月から3月は終業時間が16時になります。

最寄駅は「JR天王寺駅」と「地下鉄・四天王寺前夕日ヶ丘」ですが、どちらからも1km近く歩きます。

車の場合35台停めれる有料駐車場があります。

●中心伽藍

仁王門,五重塔,金堂,講堂が一直線に並び、まわりを回廊で囲む伽藍(お堂)配置となっています。

この伽藍配置は古代中国の仏教施設伽藍配置を参考にしており、「四天王寺式伽藍配置」として古代日本寺院伽藍配置の指標となっています。

中心伽藍は有料エリアであり、大人300円必要です。

■仁王門(中門)

四天王寺・仁王門

中門とも呼びます。門の両端に仁王像がたたずんでいます。

この仁王像は重さ1トン、高さ5.3mで、日本の仁王像では最大級となっています。

作者は大仏師「松久朋琳氏」と「宗琳氏」によって造られました。

門自体は近年の鉄筋コンクリート製です。門は常時閉まっておりここからは出入りできません。

回廊とつながっています。

■五重塔(五重宝塔)

四天王寺・五重塔

593年の創建以来、何度も焼失していますが、その度に再建し現在は8度目に再建された建物です。高さ39.2m。

鉄骨鉄筋コンクリート製で屋根は本瓦葺となっています。

相輪(天井部の9つの輪が付いた棒の部分)が12.3mあり、全体の3分の1にもなります。

四天王寺の五重塔は内部拝観が可能で、最上階まで登ることができます。

床も階段もコンクリートなのですが、土足厳禁で備え付けの靴袋を使って拝観中は持ち歩きます。

夏場はいいですが、冬場は相当足冷たいはずですので防寒対策が必要でしょう。

階段は螺旋階段なのですが、かなり急です。

1階は山下摩起氏画伯の壁画が4面に描かれ、2階~3階は位牌が並びます。

4階には何もありません。

最上階には仏舎利が納められています。五重塔は何度も焼失していることから、本物ではないかもしれませんが、仏舎利を直接見ることができる数少ない場所だと思います。

四天王寺・五重塔階段

五重塔は耐震工事のため、平成27年9月8日~平成28年6月末まで内部拝観できないようです。参拝される方は注意してくださいね。

■金堂

四天王寺・金堂

四天王寺本尊である、救世観音菩薩半跏像が安置されています。

その四方に四天王像が祀られています。

建物は昭和36年の再建であるが、創建当時を再現しています。

※ただし、扉はガラス戸です。

堂内には釈迦の誕生~入滅(死亡)までのエピソードを描いた壁画が描かれています。

■講堂

四天王寺・講堂

聖徳太子がお経を講義された場所です。回廊とつながっています。

堂内は夏堂と冬堂に別れ、冬堂には十一面観音菩薩,夏堂には阿弥陀如来坐像が祀られています。

阿弥陀如来坐像は基壇から頭頂まで6mあります。

阿弥陀如来の作者は松久朋琳・宋琳の両氏です。

堂内には玄奘三蔵のエピソードを描いた壁画もあります。

■回廊

四天王寺・回廊

中心伽藍を囲んでいる回廊です。

中門と講堂をつないでいます。この回廊の柱もコンクリート製なのですが、よく見るとエンタシスの柱になっていることがわかります。

エンタシスとは円柱の中央が両端よりも太くなっているものを言います。

視覚効果でまっすぐ見えるように狙ったものといわれています。

ここの柱は法隆寺の物よりもはっきりとわかるエンタシスです。

四天王寺中心伽藍では回廊だけでなく、建物内部でもエンタシスの柱が使用されています。

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