飛鳥寺のみどころ~日本最古の仏像が見れる~

飛鳥寺

飛鳥寺は奈良県明日香村にある小さなお寺です。

新西国第9番、聖徳太子第11番霊場。

今でこそ小さなお寺ですが、飛鳥時代は日本最初の本格的寺院であり、塔や回廊,3つの金堂,講堂を備え、広大な境内を持っていました。今では飛鳥寺(安居院)という名前ですが、当時は元興寺や法興寺といいました。

蘇我馬子により588年発願され、596年に創建となりましたが、創建のいきさつは2つあります。

日本書紀には蘇我馬子が物部守屋との戦争中に勝利祈願を行い、飛鳥の地に仏教寺院を作ることを約束、勝利後に発願したというもの。もうひとつは元興寺縁起にて、当時日本に尼と尼寺はあるが僧はおらず僧寺も無いので百済より僧を呼び受戒させるよう提案を受け、そのために用明天皇が聖徳太子や後の推古天皇に命じて作らせたというものです。

大化の改新で蘇我氏が滅ぼされた後も、飛鳥寺は崇敬され、天武天皇の時代には私寺であるが、官寺と同様の扱いとなっており、さらに文武天皇時代には大官大寺,薬師寺,川原寺と並ぶ4大寺のひとつに数えられ、朝廷の保護を受けていました。

平城京遷都後に飛鳥寺は都(奈良市)に移転しましたが、飛鳥にも寺院が残りました。当時は平城京へ移転した方を元興寺、飛鳥に残った方を法興寺と呼びました。

887年と1196年に火災にあい伽藍は焼失、室町時代以降は荒廃してしまったが、1632年と1826年に再建され現在の姿となっています。

境内は無料ですが、本堂へ入る際に大人350円を支払います。

駐車場は門の前にあり料金は500円。

飛鳥寺に限らず、飛鳥のお寺や古墳は駐車料金がかかるところがあるので、車でまわるよりも、レンタサイクルの方がお勧めです。

●本堂

飛鳥寺・本堂

1825年に再建されたもので、中金堂跡に建てられています。受付があり、ここで入場料を支払います。板間であり、靴を脱いでお堂へ上がります。

本堂内では飛鳥大仏(金銅製・釈迦如来坐像)が本尊として祀られており、大仏の前では住職さんの説明を受けることができます。これは1グループごと行われているようで、住職さんの文化財に対する熱意を感じさせます。

廊下で2か所の展示室へとつながっており、飛鳥寺跡発掘調査のパネル写真や飛鳥寺所有の仏像などを見ることができます。

★飛鳥大仏(金銅製・釈迦如来坐像)

飛鳥大仏

飛鳥寺本尊で銅製の釈迦如来坐像です。重要文化財。高さ約3m

606年に推古天皇により発願、蘇我馬子や聖徳太子に建造を命じ609年に完成となった。仏師は鞍作止利。中金堂建設の後に作られたようで、扉を壊さずお堂の中へ入れたという伝説が日本書紀には書かれています。現存する日本最古の仏像となっています。

元興寺縁起では脇待(脇仏)の存在を明記しており、もともとは三尊像として造られていたようですが、現在その存在は確認できません。

もとは全身に塗金されていましたが、何度も火災ににあっており、剥がれてしまっています。身体も複数個所損傷、後世に補われた箇所が多数見られ、つぎはぎだらけの姿になっていますが、アーモンド型の目にアルカイックスマイルといった飛鳥時代の仏像の特徴を多く残して修理されています。

現在ではごく一部しか飛鳥時代のパーツが無いとも言われていますが、展示室のパネル写真での説明には内部からは当時制作時に使った土が見つかっているとあります。そのためなのか、逆にほとんどが飛鳥時代のパーツだという説もあります。

飛鳥大仏 内部

台座は銅では無く石が使用されており、当時の技術では金銅製の仏像を支える台座が当時の日本では銅では造ることができなかった可能性が指摘されている。

★木造阿弥陀如来坐像

飛鳥寺・阿弥陀如来

平安時代の仏像。本堂大仏の左手側に安置されています。

★木造聖徳太子孝養像

飛鳥寺・聖徳太子

室町時代の仏像。本堂大仏の右手側に安置されています。

聖徳太子16歳時に父親の病気回復を祈願されている場面です。

●展示室

本堂から順路で進むと廊下を使って展示室へいけます。展示室は2か所あり、第一展示室では土器など発掘調査での出土物、第2展示室では発掘調査のパネル写真や仏像が展示されています。

★木造勢至観音菩薩

飛鳥寺・勢至観音菩薩

平安時代の仏像。第2展示室に安置されています。

右側が木造・深沙大将軍像です。こちらも平安時代作。

●旧伽藍配置

発掘調査にて飛鳥寺の伽藍配置は塔,中金堂,西金堂,東金堂を回廊で囲み回廊の外に講堂が位置する配置であったことがわかっています。

朝鮮半島での寺院を見ても、当時は1列に伽藍を配置する「四天王寺型」が主流であり、初の本格寺院である飛鳥寺がそれを採用していないのは不思議なことです。

飛鳥寺・伽藍配置

●御朱印

飛鳥寺にも御朱印はちゃんとあり、本堂の受付で頂くことができます。

しばらく御朱印帳を預ける形式をとっていて、預けている間に参拝というのが効率がいいです。

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