中宮寺は法隆寺の東院伽藍を通って入ります。
木造菩薩半跏像が有名です。
もともとは斑鳩宮(東院伽藍)を中心として法隆寺(西院伽藍)と対照の位置に創建された寺でした。
火災のため焼失し、現在の場所へ避難。元の所在地には復興せず現在の中宮寺となっています。
創建当初より尼寺であり、飛鳥時代より続いている尼寺は中宮寺だけとなっています。
尼寺だけに職員さんはすべて女性です。
受付からお土産販売員まで女性。
もともとがほぼ菩薩半跏像を祀るための寺であるのと、法隆寺の一角におさまるように建っていることもあり、規模は小さめでとても地味です。
入場料は500円です。
菩薩半跏像の写真はここで購入した絵ハガキからのものです。
●本堂
昭和43年に高松宮妃殿下の意向により建造された、菩薩半跏像のためのお堂です。
耐震耐火構造となっています。
階段下で靴を脱ぎ、階段を上がって参拝します。
お堂内は畳が敷かれており、座りながらラジカセから流れる解説を聞き拝観します。
参拝客は解説が終わるまでは仏像を眺め過ごしています。
★菩薩半跏像
中宮寺本尊である木造菩薩半跏像であり、寺伝では如意輪観音とされています。
ただし、これは平安以降の名称であり、本来は弥勒菩薩であったと言われています。
飛鳥時代の作で国宝。
飛鳥彫刻の最高傑作とされており、世界の美術学者の間ではアルカイックスマイルの典型として高く評価されています。
エジプトのスフィンクス,レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザと並び世界の3大微笑像と呼ばれています。
色が漆黒なのは当初からではなく、長年お香などにさらされるうちに変色したものと解説では言っていました。
★天寿国曼荼羅繍帳(てんじゅこくまんだらしゅうちょう)
聖徳太子の妃「橘大郎女」により命じられ天寿国の様子を刺繍したものです。
もともと弥勒半跏像の後ろに飾られていたといわれています。
中宮寺が衰退した際に法隆寺蔵となっていましたが、後に返還されました。
経年劣化により奈良国立博物館に委託されており、本堂にあるのはレプリカとなっています。
●御朱印
御朱印はしっかりもらえます。
なんと受付の方に書いて頂けます。しかもスタンプでなく墨書きで!
受付しながら御朱印が書けるなんてすごいですね。なかなか他では見かけません。
写真左側が中宮寺の御朱印です。
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