鞍馬山奥の院は今回を含め2度行っています。
奥の院は、基本石段なのですが、一部そうでない道もあります。
去年は木の根がたくさん地表に露出したところで引き返しました。
雨が降った後で、その時履いていたスニーカーではすすめませんでした。
そのため、今回は登山靴を履いての挑戦です。
今回は天候も良く、地面は乾燥していて前回のような水たまりはありません。
ぬかるみもないので、ひょっとしたら天候さえよければ、スニーカー等でもいけるのかもしれません。
目的は奥の院を抜け、貴船神社側から抜けることです。そのまま貴船神社へも参拝します。
距離は本殿から奥の院最深部である魔王殿までが864m、魔王殿から貴船までが573mの約1.5km歩きます。
奥の院入り口より奥の院参道へ入ります。
奥の院の最深部は「魔王殿」という場所で、そこをまず目指します。
道幅は狭まりますが、延々と石段が続きます。
アップダウンもあり、ペースによってはキツイコースではありますが、時々、ベンチもあり、休憩しながらであれば無理なくいけそうです。
時々、カップルでハイキングを楽しむ学生と思われる人や、恐らくパワースポットめぐりと思われるワンピース姿の女性も見かけました。
みな各々、時々休憩をとりながら進んでいます
背比べ石という牛若丸が奥州へ行く前に名残を惜しんで背比べしたという石が山頂付近にあります。
そこを過ぎると下りとなります。
ちょっと進んだところに例の「木の根の道」が立ちふさがります。
全くの未舗装の道です。
牛若丸も鞍馬での修行に使ったというこの木の根が地表に露出した場所。
かなり足を上げて歩かないとこけてしまうのでなかなか難所です。
なんでもこの地形は、地表が風化しにくい砂岩ホルンフェルズというものとなっており、樹木が地下に根が張れず地表を這ってできたものであるそうです。
鞍馬山も太古の昔は火山であり、地表をマグマが焼いてそのようになったとのこと。
鞍馬山はジュラ紀の地層が露出しているところもあり、そうとうの地球のパワーがかかっています。
そのようなところからパワースポットとしての力が来ているのかもしれません。
木の根の道を進むと、大杉権現との分かれ道があります。
私は大杉権現の方が気になって、そちらへ行くことにしました。
大杉権現といえば、鞍馬寺境内にある、光明心殿の「護法魔王尊像」や霊宝殿にある大杉権現の素材になった古杉です。
大杉権現への道も木の根の道です。
木の根の道を進むと、大杉権現のお堂が見えてきます。
さっそくお堂の中に入るのですが、大杉はほとんど見えません。
実は奉拝所の横から奥へ進むことができ、柵越しに大杉を見ることが出来ます。
この木が「大杉権現」です。
写真は拾ったものですが、実際に私が見た角度と同じものです。
落雷にあい、中ほどから折れてしましまったのですが、その木材を使用し、護法魔王尊像などが作られたんですね。
ここが奥の院で一番重要な場所に感じました。
大杉権現の前には開けた場所がるのですが、そこを散策している内にもとの道へ行くつもりが間違えました。
そちらでも元の参道へ戻れるので帰ってきたのですが、どちらへ進めば魔王殿へ行けるのかわかりません。
義経堂の方向を示す案内が立っていたのでパンフレットを見るとそちらが魔王殿の方角のようです。
ここからは再び石段になります。義経堂を通り、魔王殿へ到着。
ここでは鞍馬寺の本尊である尊天のひとり「護法魔王尊」を祀っています。
奥の院を散策する場合、とりあえずの目的地となります。
ここからは鞍馬寺へ戻るのもいいですし、貴船側へ抜けるのもよしです。
ここから貴船への距離は573m、鞍馬寺(本堂)までは864mありますので、戻る方が抵抗ありますね。
もし、電車やバスで来ているならこのまま貴船へ抜けるのをお勧めします。
ちなみにこの魔王殿でも金剛床(六芒星)と同じマークが見られます。写真右のマークです。
私の目的は貴船側へ抜けることなので、ここから下山し貴船を目指します。
今までと変わらず石段の道が続きます。
鞍馬山は本当に自然が豊富ですが蛇も道中みられました。
茂みへ消えていくところだったので、種類は確認できなかったのですが、鞍馬山にはマムシやヤマカガシ等も生息しているそうなので用心が必要です。
貴船側の鞍馬寺入口「西門」へ到着です。
通る際は「おつかれさまでした」と行ってもらえますが、支払い窓口があります。
こちら側から鞍馬寺を目指す際はやはり「愛山料(300円)」を支払わなければいけません。
今回の鞍馬寺~貴船神社というルートを歩いて思ったのですが、車で来ているならいったん魔王殿から駐車場まで引き返すのが正解なのかもしれません。
というのは、貴船までいってしまうと、そこから鞍馬へ戻ってくるのがややこしいからです。
また鞍馬寺境内を通ってくるのはしんどいでしょうし、移動方法は貴船~貴船口駅はバス、「貴船口駅」からは「くらま駅」までは叡山鉄道を使うということになります。
お金もかかりますし、待ち時間などのロスもあります。
貴船~貴船口は歩くと2kmあります。私も歩きましたが、見所も少なくおすすめはできません。それならむしろ、西門から山中を戻った方がおそらく早いです。
山道を歩くことで体の運動にもなりますし、大自然を通して鞍馬山のパワーも感じられます。
ぜひ、みなさんも鞍馬寺へ参拝してみてくださいね。
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