鞍馬寺は京都でも有数のパワースポットとして有名です。
創建は770年、鑑真和上の高弟「鑑禎(がんてい)上人」によって毘沙門天が祀られたのが始まりだと寺伝では伝えています。
今昔物語や日本後記などでは別の話があり、藤原伊勢人が貴船神社の神の言葉に従い自身の信仰する千手観音を祀って創建したと伝えています。
宗派は1949年までは天台宗であったが、独立し「鞍馬弘教」総本山となっています。 本尊は尊天であり、毘沙門天,千手観音菩薩,護法魔王尊の三位一体の仏達です。
アクセスは叡山鉄道「鞍馬駅」から山門まで徒歩5分程度。
都中心部から離れているため、車で来られる方も多いと思います。
有料駐車場は山門の近くにありますが、時間制であるため、私は鞍馬駅から少し下ったところをおすすめします。こちらは終日定額です。
参拝料は愛山料という名目で300円 貴船側から入山の際でも西門で支払います。
参拝時間は9:00~16:30 ※諸堂の閉門時間。終日山門は開いてます。
鞍馬寺は観光というより、修験のための道場であり、ケーブルは通っているものの健康な人には山頂まで徒歩が推奨されています。
山頂まで歩く場合や、さらに山頂から奥の院を目指す場合、やや厳しいコースとなっています。
靴はしっかり運動に適したもの、特に山頂~奥の院の足場の悪さを考慮すればできれば登山靴がおすすめです。
歩行距離が長いため水分はしっかり準備しましょう 自販機は仁王門付近や山頂の境内にはありますが、途中のルートにはありません。
普明院や霊宝殿などで杖の無料貸し出しもあります。
●仁王門~山頂(九十九折参道)
写真は鞍馬寺の山門である仁王門です。
仁王門から山頂へはさきほども触れましたが、2つのコースがあります。
ひとつはケーブルカーを使うコース、もうひとつは徒歩で山頂まで行くコース(九十九折参道)です。
ケーブルカーだと乗車時間2分でそこから山頂まで10分歩きます。
山門から徒歩だと30分かかります。
★魔王の滝
参道の歩道側を進むと魔王の滝があります。
その滝の上に「石仏護法魔王尊」を祀っています。
★鬼一法眼社
鬼一法眼は武芸の達人であり、源義経はこれから兵法書を盗んだといわれています。
鬼一法眼を祀る社では武芸の上達に御利益があるそうです。
★由岐神社
鞍馬の火祭で有名な由岐神社です。重要文化財の拝殿があります。
参道は境内を通っており、ここを抜けて鞍馬寺を目指します。
★中門
もともとは仁王門の隣にあり、勅使門と呼ばれる朝廷の使いが通る門でした。
ここまでは土の参道ですが、中門からは石段に変わります。 途中からケーブルから来る道と合流します。
●山頂境内
★金堂
本尊「尊天」を祀っています。
尊天とは毘沙門天,千手観音菩薩,護法魔王尊であり、秘仏となっています。
秘仏は60年に一度の寅年に御開帳されます。
金堂の左右の寅は毘沙門天の使いで神獣です。
鞍馬寺では狛犬は置かず寅を置いています。 ただ、お寺には狛犬も基本置きませんよね?
★ 金剛床
金堂前の六芒星のようなマークです。金剛床といいます。
この中央に立ち、金堂を拝むとパワーを得られるそうです。
この日もマークの中央に立ち金堂を拝んでおられる方が数名おりました。
★光明心殿
光明心殿は護法魔王尊像が祀られているお堂です。
写真2枚目が護法魔王尊像です。まるで天狗のような姿です。
奥の院の大杉権現が折れた際、その木材を使用し彫られたとのことです。
比較的新しい像ですが、霊力を感じます。
●霊宝殿
霊宝殿は鞍馬寺の宝物館です。写真は国宝:毘沙門天像 拾ったものです。
入場料は200円 公開時間は9:00~16時 館内撮影禁止です!
定休日:月曜 12月12日~2月末まで休館
1階では鞍馬山の生物を紹介しています。寺社の宝物館には珍しく、昆虫の標本などが見られます。鞍馬寺は鞍馬山全体を自然科学博物苑と位置付けているとのことです。
2階では義経の遺品や火祭の神輿、与謝野晶子の遺品が展示されています。義経が幼少のとき使用していた太刀もありました。太刀といっても非常に小ぶりで脇差サイズです。
3階では鞍馬寺が所有する国宝:毘沙門天像をはじめ様々な仏像が見れます。
国宝の毘沙門天は平安時代のもので、義経も拝んでいた可能性がありますね。
他に木彫吉祥天像(国宝),木彫善膩師童子像(国宝),木彫聖観音菩薩立像(重文),木彫兜跋毘沙門天立像(重文),木彫毘沙門天立像3体,大杉大権現(魔王尊の影向の杉)が安置されています。
ここでは畳に座り、ゆっくりと仏像と対面することができます。私も安らいだ気持ちで仏像を拝見させていただきました。
●御朱印
鞍馬寺の御朱印は金堂でもらうことができます。
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